スローガン

力強く生き抜こう、己の力を信じて

会長所信

草津商工会議所青年部 平成28年度

会長 田中 憲司


 現在の日本の経済情勢は海外経済減速の影響や、労働力人口の減少・高齢化などを受け厳しい状況がさらに拡大しています。私たちはこの混沌とした社会情勢の中で地域を先導する青年経済人として日々社業の発展に取り組んでいます。これまで以上に創意と工夫を凝らし、継続的な経営の循環により、力強い社業を作り上げていかなければなりません。 
 商工会議所青年部は日本の経済三団体の一つである日本商工会議所の一翼を担う青年経済団体であります。私たちは志を同じくする者同士、この組織から得ることのできる機会を最大限に活かし活動していくことで、力強い社業を作り上げ、青年経済人としての使命を再確認し果たしていくことができるのです。 
 地域を支える先導者としてまず、私たちは真摯に学ぶことが求められています。それは、経営手法や財務といった学問的なものだけではなく、青年経済人として倫理観や品格を養うこと、そして、魅力ある先導者としての指導力、ひいては人間力にまで及ぶものです。そのことが、社業の発展はもちろんのこと、地域経済から開かれた国際社会へと活動の領域を広げ、新たな可能性を創り上げる原動力につながるのではないでしょうか。 
 また、私たちは、より豊かで住みよい地域社会をつくるため、若さと情熱を傾け、思考力と行動力をもって、地域社会へ貢献をしていくことが求められています。そのためには、世代を通じて伝承されるべきものを見極め、次代へと引き継がれる新しい価値の創造に取り組まなければなりません。 
 すべては行動することから始まります。商工会議所青年部の活動を通じて、会員同士の友情を深め、共に励ましあいながら取り組むことで、先導者としての使命を持ち、日本経済の礎となるべく、力を合わせて取り組んでいきましょう。 


● 組織を支える力 
 組織を継続的に発展させていくためには、会員相互が組織の価値を共有し、ともに切磋琢磨し活動していく必要があります。互いを尊重し、使命感と責任感をもち、積極果敢に取り組むことこそが組織の力であり、未来に引き継がれていく大切な価値となっていくのではないでしょうか。組織の規範を守り、青年経済人としての礼節や道徳心を重んじ、先導者としての気概を高め、この組織をより良いものにしていきましょう。先人から受け継がれてきた誇るべき組織の価値と、私たちの情熱が相乗的に作用し、強固な基盤を形成した組織となることを確信します。 

● 生み出す力・伝える力 
 物事を生み出す原動力は、現状への問いから始まります。そして、その問いによって何を実現しようとしたかが明確であることが求められます。組織にとって、求められていること、必要とされていることを知り、カタチにしていきましょう。 
 思いを伝えること、事実を伝えること、伝えることには様々な内容や伝え方があります。内容や伝え方もさることながら、情報を発信することは、送り手の資質が受け手に大きく影響します。誰が送るのか、送る側の意識や見え方をよく考え、地域から信頼される組織となるべく発信する力を高めましょう。 

● 実践する力 
 ビジネスの上でも、より成長していくために必要な要素として知識と経験があげられます。自分たちの活動を通じて得られる様々な経験からビジネスをより進化させていくことは非常に大切なことです。そして、その経験を社内にしっかりと伝えていき、また、次の世代へと継承していかなければなりません。先人に学び、自分たちの経験できないことを知識として学び、より多くの仲間と共有し、話し合い、自分たちの活動に生かしていくことと、実務から得た知恵をしっかり自分たちの経験に変えていく活動とは、社業を発展させていく上で、非常に重要な機会であると考えます。

● 継続する力
 ビジネスを展開していく上で、何事も継続していくことは重要です。そのためにはまずビジネスの方向を定め、計画を立て、その計画を実行していく必要があります。この経営の流れは普遍的なものであり、その中から様々な改善や工夫が生まれ、人の成長と共にコスト意識や、利益追求につながり、社業が成長・発展していくものと考えます。組織を活性させる上では、仕組みを作り上げることと、人が成長していくこととの両輪が大切な要素になってくるのではないでしょうか。継続は力なり、しっかりとした循環モデルを作ることで、力強い社業をつくり成長・発展させていきましょう。

● 友情の力
 商工会議所青年部の会員として、より多くの会員との交流を深めていくことは、それぞれの社業への理解を深めビジネスチャンスを広めることのみならず、一人間同士の深い交流につながっていくものと考えます。志を同じくするものが、同じ時間を共有し、共に組織としての活動をしていくことで、必ず深い友情を育むことができると考えます。 
 また、私たちの活動は家族の支えなしには成しえません。自分たちの活動を取り巻くすべての方々のおかげで自分たちが活動できること、また、すべての方々のために自分たちが活動して行かなければならないことを再確認していく必要があります。 

● 地域を支える力 
 私たちの住む地域がより活性化していき、次代を担う世代にどのようなまちの未来を受け継いでもらうのか、このことを考えカタチにしていくことは地域を支える青年経済人の最も重要な使命です。私たちは青年経済人として、誰かのためになるよう、日々活動をしています。それはまさに今目の前にいる人々でもありますが、次代を担う世代のためにも活動していく必要があるのです。社業を越え、広い視野を持って地域社会の発展について考え、行動していくことで、改めて青年経済人として、また、社業を通じて地域社会への貢献していくことへの考えや活動について、見つめなおしていくことが大切です。

● 組織をつなぐ力 
 数は力といわれます。より強固な組織を創り上げていくためにはより多くの会員が必要です。会員数が多くなるとより多くの思考力と表現力を得ることができます。また、この組織がまとまった時に発揮する力は非常に大きなものになります。しかし、何もしなければ人数は減っていきます。人数が減ることは組織の弱体化につながっていくのです。会員数を多くしていくことと共に、組織としての価値を伝え、活動力を強化していくための会員育成も重要です。会員数を増やし、組織としての質の向上がより強固な組織を創り上げる上で必要不可欠な要素となります。

● 機会を大切に 
 機会を大切にしていきましょう。商工会議所青年部の会員は組織の活動を通じて多くの機会を得ることできます。この機会を生かすも生かさないも自分次第です。情熱をもって自ら学び、自ら地域と歩み、自ら友情を育むことで、必ず自己の成長につなげることができます。また、地域を支える先導者としての研鑽は、社業の発展のみならず、地域経済・社会の発展にまで及びます。 
 さらに、私たちは全国の商工会議所青年部の一員として組織の使命を果たし、また、その経験を単会の成長の糧としていくことで、組織の成長につなげていくことができます。視野を広げ、より大きなフィールドで活動する機会は、自己の成長のみならず、かけがえのない友情を得る機会でもあり、組織を成長させる素晴らしい機会となるのです。 
 機会を大切にしていく人には成長が約束されます。己の力を信じて果敢に取り組んでいく姿勢が力となり、ひとまわりもふたまわりも大きく成長していけるのです。そのことは間違いなく、自身の生きる力となっていくでしょう。まずは自分を信じることからです。 
 地域を支える青年経済人として、地域における経済発展を牽引する先導者としての気概を持ち、その責任を自覚し、次代へと伝承されていく新しい価値の創造により、より豊かで住みやすい郷土愛の溢れる地域社会づくりに貢献していきましょう。

 

基本方針

 

○ 強固な基盤の形成に向けた組織の構築 
○ 組織活動をより活性化する企画と組織活動の効果的な情報発信 
○ 社業において実践可能な研修事業の実施 
○ 社業を成長・発展させる持続的な活動の推進 
○ ビジネスを越え、人と人との絆を大切にする会員交流 
○ 地域社会へ貢献することのできる事業への参加及び参画 
○ 組織を強固にしていくための会員拡大と会員育成の推進 
○ 機会を大切にし、視野を広げてゆくことのできる各種大会等への積極的な参加